出禁

 普段私は「出禁な!」を決め台詞とするショート動画をYoutubeでよく見る。

 本稿では私の人生経験上、過去に出禁になった人たちについて語りたい。ほぼ実話だと私は思っているが昔の話なので事実と異なるかもしれないことを予めお断りしておく。よってフィクションと思ってお読みいただきたい。

 もう数十年も昔の話である。

 最初に長く勤めた会社で、ある日上司から「小川君、●●へ一緒に出張に行ってほしいんだけど。」と、言われた。当時入社直後だったこともあり有無を言わせない業務命令だ。私は何も疑うことなくこの業務命令に従った。

 上司と二人で●●様を訪問した時に、初対面であるお客様から挨拶もそこそこに怒鳴りつけられた。まだ若造だった私にはショッキングな経験だった。上司は平謝りをしているので私もそれに従った。その間の上司の言葉を聞いていると、彼がなぜ謝罪しているのかが判明した。当時の私の同僚がやらかしたからだった。当然その同僚は●●様を出禁になったので、彼の代わりにご購入装置の説明を私が実施することとなったのだった。彼の身代わりで初対面のお客様に怒鳴られるという経験はあと一回あった。またその後の勤務先で2,3人の出禁になった人々を見た。

 私自身はお客様から出禁になったことが無い、と思う。

 少なくとも出禁になるようなことをしたことが無いはずだ。

 ここでなぜ私が「絶対に出禁になったことが無い。」と記述しないのかというと、「自分が知らないだけで出禁になっているかもしれない。」という可能性があるからだ。

 過去に出禁になった人々に共通する「やらかし」を、私はしていないはずであると考える。「やらかし」とはありえない行動によるものである。

 不可抗力によりお客様へご迷惑をかけた場合には真摯に素早く謝罪する、訪問時には酒が抜けきっている、約束した内容を履行する、お電話やメールなどご連絡をいただいたらなるべく早く回答する、訪問先の警備の方々に怒鳴らない。どれも当然のことであるが、世の中にはその通りに行かない人々が存在することをサラリーマン時代に学んだ。

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