私は会社勤めをしていた時に合計5年以上の売り手側の経験があり2年半以上ブルカージャパンでハンドヘルド蛍光Ⅹ線元素分析装置と全反射蛍光Ⅹ線元素分析装置のセールス・アプリケーションマネージャーをしておりました。さまざまなお客様との折衝で得たお言葉などを基にして、逆にお客様側から機材を選定するのによい方法を披露いたします。
最初に考えられるのは機材を検討される動機でしょうか。ここでは金属スクラップ中間処理業者様を想定していますのでその業務は、「産業廃棄物・金属スクラップの収集・受け入れ・回収、スクラップの加工処理・適正な選別(自社工場等での再原料化のための処理を含む)、製鋼原料や鋼材の販売、卸売(問屋会社への販売など)、非金属の売買、計量、金属くず(鉄や非鉄など)の買い取り」です。受け入れの時、決まった合金だけを供給してもらえるのであれば判別装置は不要ですが、どのような合金が入ってくるかわからない場合には合金判別装置が必須です。また加工処理や選別のためにも必須です。
次に決まった種類の元素しか判別しなくてもよいのでしたらLIBS(レーザー誘起ブレークダウン分光法)機の方がXRF(蛍光Ⅹ線方式)よりも安価な物が市販されているようです。XRF機材は非常に多くの元素を一度の計測で分析できますので汎用性が高いでしょう。次に機材選定の前に3つのケールについて考えます。
1.XRF機材を始めて検討される場合。
1-1. 判別されたい合金の種類を全部洗いだしてみましょう。目安はアルミニウムなどの合金も判別されたいか、鉄系合金しか判別されないのか、何が来るか全くわからないか、です。各メーカーとも原理は同じですので最高位機種ではなんでも合金を判別できますが、廉価版の場合は鉄系しか判別できないことが多いようです。アルミニウムなどが判別できる機材は原子番号12Mg(マグネシウム)以降の元素を判別できます。廉価版の鉄系合金判別機では原子番号22Ti(チタン)以降の元素を判別できます。これは原理が同じであれば同じですのでメーカー間の差異はあまりございません。
1.2 次に気にされることは価格でしょうか。日本での大手2社様は定価が高く値引きをされないとお聞きします。しかしながら彼らのブランド力は絶大ですのでご購入者様へ安心感を与えます。Vanta(バンタ)やNiton(ナイトン)がその製品名です。ブルカーは世界的には大手なのですが日本では知名度がありませんのであまり知られておりませんが、ほかの分野では日本でも著名なメーカーです。ブルカーのハンドヘルド蛍光Ⅹ線元素分析装置は世界中で採用され続けており、今年発売開始となった新型TITANは、2012年の発売開始以来世界中で採用され続けたS1TIANの後継機種です。旧型機種の長所と信用を継承し、新たなる機能を追加された安心の機材です。2026年8月31日ご注文分までに限りまして、新型TITANを旧型S1TITANと同等もしくは相見積もりによりVantaやNitonの価格よりも必ず安価にお見積りいたします。
1.3 価格は相見積もりを採っていただくことといたしまして、次に気になるのがアフターサポート体制でしょう。結論から申しますと大手メーカー間にアフターサポート内容の差異はないと思います。例としましては「ご購入後1年間の保証期間」ということです。昔よくお客様に言われたことの一つといたしまして「故障したら翌日に代替機を送ってくれるのか?」と、言うのがございます。メーカー責任の故障ではない場合は保証期間中も優勝の修理となります。これはワブテック(旧エビデント、旧オリンパス)がされているサービスです。この方法を確立した旧オリンパス社員(ブルカージャパンで勤務していたことあり。私と時期が重なっていました。)から聞きましたところ、貸し出し用代替機を60台用意しているとのことでした。ワブテックは年間300台程度を販売されているのに代替機が60台も準備されているのは過剰な気もしますが、お客様にとっては安心でしょう。ではブルカーはどうなのか? 別の商社が「ブルカーはアフターサポートが悪い。」と吹聴していると聞いたことがありますがそれは代替機のことではなく、代理店の一部の人がお客様からのメールや電話に対応されない事実から出た噂だと思われますが、ビトネスおよび新興精機ではそのようなことは一切ございません。またビトネスではご購入後も無期限にて無償でメールや電話での対応を実施しております。代替機につきましては私がブルカー社員時代に4台準備しました。故障自体がまず発生していませんので代替機の出番は一度もありませんでした。ブルカーハンドヘルドXRF機TITANとCTXだけが検出器を常時保護する機構”TITAN SHIELD”を装備しているため、測定時における検出器の異物混入が発生しません。他社製品は測定時以外は常時シャッターが閉じて検出器を保護していますが、測定時にはそのシャッターが開放されて無防備になり異物混入の機会が訪れます。検出器が壊れますといくら翌日に代替機が送られてくるとはいえ、それまでの間合金判別装置は使用できなくなり業務が止まってしまいます。また初期不良ではございませんのでメーカー保証も効かないと思います。(有償の工場修理)
1.4 次はメーカーや中間商社様の噂でしょう。ブランドと言ってもいいかもしれません。近年、日本で販売されているハンドヘルド蛍光Ⅹ線元素分析装置は大手二社で市場を寡占しております。市場の半分をワブテック(旧エビデント、旧オリンパス)、残りの大部分をサーモフィッシャーサイエンティフィック(独占販売代理店:リガク)が占めています。残りの市場を日立ハイテクとブルカーで占めております。サイアプス(独占販売代理店:ニレコ)が近年日本でも販売を開始したようです。
「仲間の会社が●●製品を買って評判が良いからうちもそれにしよう。」「逆に●●製品を買ったら最悪だったからあそこだけはやめときな。」などです。また中間商社様が粗利率の大きいメーカーを勧めてくることもあるようです。私は売り手ですので我田引水自画自賛になりますが、世界的に採用され続けていて極めて故障率が低く安価なブルカー製品を弊社からお買い上げいただくことをおすすめします。
1.5 アフターサポート体制につきましてもご購入の大きな決め手の一つだと思います。前述しました通りブルカーは検出器が壊れないしメーカー保証1年間のほかビトネスが無期限に電話やメールでのサポートを無料で実施しております。またビトネスはエックス線作業主任者免許を持つ人員がサポートいたしますので、機材運用におけるエックス線被ばくについての説明も受けられます。ビトネスだけのアフターサービスの一環といたしまして、機材ご購入後の従業員様への「特別教育(2026年4月に義務化された”労働安全衛生規則と電離放射線障害防止規則の改定によるハンドヘルドXRF元素分析装置に関する特別教育実施”)」を追加料金無しにて実施させていただきます。(テキストはビトネスが指定する書籍を書店やアマゾンなどで事前に受講者様分ご購入ください。)
1.6 最後に会社の信用度でしょうか。高価な機材をご購入されるにあたりまして、やはり小企業から購入することにご不安を抱かれるのは当然です。ブルカー正規代理店の新興精機の営業委託としてビトネスは活動しておりますので、売買契約は新興精機と行っていただくこととなり、弊社のような小企業が介することはありませんので心配ご無用です。
1.7 中間商社様について。お客様の出入りされているなじみの商社様へまず相談されてからお問い合わせを商社様からいただくことが多いようです。ここで中間商社様にお願いがございます。ブルカーは多くの製品を販売しており正規の代理店契約は製品ごとに締結しているようです。少なくともハンドヘルド蛍光Ⅹ線元素分析装置は正規代理店が現在2社しかございません。新興精機とジャパンマシナリーです。前述しました独自のアフターサポートや特長はビトネス固有すなわち新興精機だけのものですので、この記事やサイト、ビトネス広告をご覧になられた場合にはまず弊社ビトネスへご一報をいただきますようお願い申し上げます。
また、ブルカー他製品の正規代理店様にて「うちはブルカーの正規代理店だからハンドヘルド蛍光Ⅹ線元素分析装置も売れるはず。」と、思われる方が多いように見受けられますが、ブルカーに連絡をされましても新興精機か弊社もしくはジャパンマシナリーを紹介されることになります。その場合はビトネスへご連絡をいただきますようお願い申し上げます。迅速なる対応をさせていただきます。
次回は「ハンドヘルド蛍光Ⅹ線(XRF)元素分析装置の選定方法(金属スクラップ中間処理業者様の場合)」にて投稿しようと思います。
